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2020-12-25

GIGAスクール構想 一人一台タブレット端末の時代に その3

 「プロジェクタと書画カメラで教材を拡大して写すことで子供たちの理解度が高まる」、ICT活用の初期のころに言われたことです。拡大解釈してプロジェクタにタイマーを表示しているだけで、ICTを活用しているとした授業をいくつか見たことがあります。

 果たして上記の授業で子供たちが自ら未来を切り拓く力、その基盤となる情報活用能力が身に付くでしょうか。「一人一台のタブレット端末」の意味は何でしょうか。

 子供たちがICT機器を活用し、自ら学びに取り組んでいく中でこそ、未来を切り拓く力が身に付きます。

 単なる教材提示装置としてのICT機器ではもったいない気がします。

 ある教育委員会の教育長はタブレット端末導入にあたって、タブレットを使うのだからホワイトボードを廃止するようにとの指示を出したそうです。ホワイトボードのほうが簡便かもしれません。でも、その教育長は、タブレットを使って授業改善をしなさい、子供に新たな学びを提供しなさい、との思いからそのような指示を出したのだと思います。

 タブレット端末は教師が使うのではなく、子供が使ってこそ価値をもつのです。

 統合もあり、本校の本格導入はまだ先ですが、現在ある環境を最大限に生かしながら、生徒たちが社会の第一線で活躍するときに、自分の未来を自分の手で切り拓くことができる武器になる情報活用能力をしっかりと育成していきたいと考えています。

 
 3学年保健体育「器械運動」でタブレットを活用しています。このような授業は当たり前になってきました。