チェック!

2021-02-22

時間ではなく内容、密度の濃い練習

 無名だった昌平高校をサッカー強豪校(今年度プロ内定4人)に導いた藤島崇之監督の言葉です。

 「ウチのトレーニング時間は短いです。『もっとやりたい!』という状況で練習を終えると、明日の練習の意欲が増します。もちろん、我々は短い時間の中での質を高めていく責任は持ちながらですが、『明日またやりたい!』という気持ちを促すのです。その状況を自分たちでつくれるようになれば、それは自己をマネージメントする能力につながっていくのだと思います。」

 密度の濃い練習を1日1時間、朝練もなしで、試合前日の練習は45分のみだそうです。もちろんその内容は練りに練られたものであることはまちがいありません。しかし、今の部活動にはこの考え方が必要ではないでしょうか。

 常時朝6時から始業までの朝練を行い、放課後は夜7時まで、自主練習と称しながら強制練習を夜9時まで公共施設で行う部活動、それで強くなったとしても、部員に「明日もまたやりたい」との意欲を生み出すのでしょうか。

 部活動が教育活動の一環として行われているのであれば、試合や大会、コンクールで上位入賞することが目的ではありませんよね。知・徳・体のバランスの取れた育成、生徒の自己実現の上に、上位入賞があるような部活動をつくっていく必要があります。「勝利至上主義は部活動の衰退につながっている」のではないでしょうか。