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2021-03-04

学校の働き方改革 その2

 函館市教育委員会では、学校職員の働き方改革について、以下のことを進めています。

〇管理職のマネジメント意識の向上

・ 管理職の組織管理や時間管理、健康安全管理等のマネジメントに関する意識改革と実践力 の向上を図ります。

・ 様々な機会を通じ、管理職が自ら勤務時間を意識するよう促し、各学校での時間外勤務縮減に向けた取組を促進します。

〇学校運営体制の充実

・ 「学校経営方針」や「重点目標」等に、働き方改革に関する視点を盛り込みます。

・ 職員朝会や会議の縮減、各種会議等のペーパーレス化を促進します。

・ 校務分掌や特別委員会等の組織の見直しを進めます。

・ 学校行事の精選や内容の見直しを進めます。

・ 教職員の勤務時間を考慮し、教職員が適正な時間に休憩時間を確保できるよう、児童生徒等の登下校時刻や、部活動、学校の諸会議等の時間を設定します。

(一部抜粋)

 「長期休業期間中における学校閉庁日の実施結果について(通知)」が3月2日付で北海道教育委員会から発出されました。「調査の結果、学校における働き方改革北海道アクション・プランにおいて目指す指標の一つとしている「学校閉庁日を年9日以上実施している学校の割合…100%」を達成できたことで、全道的に職員が休養を取りやすい環境の整備が一定程度図られたものと考えられます。」とありました。しかし、夏季休業中のわずか3日の学校閉庁日(教職員は年次有給休暇か夏季休暇をとり休んでいます)でさえ、全道の小中学校240校で出勤を余儀なくされる教職員がいたとのこと。「年9日以上」が意味あるものにして、休む時にはしっかり休養し、家族と過ごしたりリフレッシュする時間をしっかり確保しなければ、質の高い教育につながりません。 
 教職員が健康でなければいい教育につながらない、疲弊した状態で子供に向かい合うことは、かえって「子供のため」にならないことはまちがいありません。現状は給食の時間に給食指導をしながら提出物のチェックをしたり、部活動や生徒会活動等で休憩時間が有名無実となっていたりと、出勤してから退勤するまで数分ですら休憩が取れない教職員がほとんどです。こんな状況を改善するために、教職員がゆとりと誇りをもって子供に向き合うことができるように、「教育内容に踏み込んだ聖域なき業務改善」が必要なのではないでしょうか。