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2021-06-01

全国一律のクールビズは廃止に

 環境省は今年度から、全国一律の期間設定をせず「多様で柔軟な働き方にも資する省エネ・省CO2対策として「クールビズ」を呼び掛けています。

 クールビズは、各地域の状況や日々の気温、一人一人の体調、暑さ寒さの感じ方、室内での温度差等に応じた柔軟な服装の選択ができるような環境を醸成するとともに、冷房時の室温(目安として28℃)の適正管理等を行うことにより、一人一人が、個々の事情に応じて、快適で働きやすい軽装で業務を行っていただくことなどを呼び掛けていきます。これにより、多様で柔軟な働き方にも資する省エネ・省CO2を図っていきます。

 夏日・真夏日が本州等に比べて少ない地域では、昨年度までの「6月1日~9月30日」全国一斉のクールビズには無理がありました。さらには個々の感じ方や捉え方、業種等の事情を無視しての「強制クールビズ(全員ネクタイをはずせなどの強制)」が横行していたのも事実です。

環境省が推奨する令和3年度のクールビズは以下のとおりです。

 ○ クールビズは気温に合わせた柔軟なライフスタイル

 クールビズでは、「適正な室温」の目安を28℃としていますが、熱中症の予防の観点からも、冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら、無理のない範囲で、冷やしすぎない室温管理の取組をお願いします。大切なのは、無理せず、過度な冷房に頼らないことです。

○ 健康につながるクールビズ

 平成19(2007)年に「猛暑日」が設定され、平成30(2018)年には、日本の観測史上最高気温(埼玉県熊谷市で41.1℃)を更新、令和2(2020)年も(静岡県浜松市で41.1℃)同最高気温を観測するなど、年々暑さが増しています。こうした中、外気温と室温との差が大きいと、体の自律神経やホルモンバランスを崩しやすくなったり、冷えに慣れて汗をかかないでいると、汗腺が退化して、体温調整機能が働かなくなってしまうなど、健康への影響を指摘する専門家もいます。暑くなってきているからこそ、体にやさしい、地球にやさしいクールビズを実践する意義が高まっています。

○ お財布にも優しいクールビズ

 クールビズは、軽装などの取組を実践することにより、快適に夏を過ごしつつ「冷房の適切な使用」を実践し、冷やし過ぎないことを目的としています。冷房の使用に当たっては、例えば、フィルターを定期的に掃除したり、夏場、家に帰って室内に熱がこもっている場合は、まず窓を開けて熱気を逃がしてから冷房をするなど、エアコンを賢く使用することで、冷房効率が上がり、お財布にもやさしくなります。

○ 脱炭素型のライフスタイルにつながるクールビズ

 2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、再生可能エネルギーの普及拡大とともに、エネルギーの使用量を抑制していくことも不可欠です。クールビズは、冷房時の室温の適正な管理等により、着実に省エネ・省CO2につながる取組と言えます。多くの方が比較的気軽にできるクールビズをきっかけに、自分のライフスタイルを見つめ直し、脱炭素型に転換するべく具体的な行動に移してしていただくことが重要です。

 適正な室温を「28℃」としていることも根拠がないといわれています。要は、一人一人が快適で働きやすい環境をつくっていくことが大切です。

 本校は函館市立の学校なので、函館市役所が実施している「夏季軽装期間 6月1日~9月30日」を行っていますが、取組はあくまで教職員や生徒が個々に、しかも主体的に考えて行います。期間だから何が何でも軽装にしろということではなく、その日の天候や体調、当人が暑さ寒さをどう考えていくか、WBGT(暑さ指数)はどうか、等を情報提供を行いながら、各自で判断していきます。

 感染予防や熱中症対策を行いながら、生徒や教職員一人一人が快適に学校生活を送ることができるよう、臼尻中学校スタイルのクールビズに取り組んでいきます。