文部科学省ではGIGAスクール構想で配付された1人1台タブレット(函館市ではクロームブック)を「日常的に」使うことを求めているとのことです。
ただし、オンライン学習など家庭と学校をつなぐツールとしても活用することが前提になっていることから、現在の函館市の状況(クロームブックの家庭への持ち帰り禁止)は改善していかないと「日常的に」使うことにならないかと思われます。
ある学校で、クロームブックをすべての場面において使うことを、先生方に求めているとの話を聞きました。
それこそ、グラウンドで体育をしているときにもクロームブックをもっていくこと、使わなければ教師が回収するなどのことを行っているそうです。
ここで種々の問題が生じます。
(1)市内で配付されたクロームブックは防水防塵対応でないため、グラウンドの微細な砂 ぼこりで精密機械がやられてしまう恐れがあります。
(2)グラウンドにはWifiが飛んでいません。そこまでの無線の強度がありません。したがってグラウンドに持ち出してもほとんど使用できないのです。
(3)使わなければ教師が回収は、クロームブックを使用したといえないです。使用しないものを机上に置かない、授業過程の統一化とともに机上の整理が、道教委や市町村教育委員会より指示されています。必要ないものをわざわざグラウンドに持っていく必要があるでしょうか。
「日常的に」使用するとは、どんな意味が込められているのか、学校によってその捉え方に差がある現状は望ましくありません。
児童生徒の「情報活用能力」を高めていくために、1人1台端末を有効に活用するその方策を探るべきだと考えています。