チェック!

2021-01-18

スマホは悪か?その1

 「スマホがうつ病を生み出している」、これだけを聞けば衝撃的ですが、果たして科学的根拠はあるのでしょうか。未だにデジタルゲームそのものを悪とする「ゲーム脳」を信じている人は少なからずいますし、学校現場でも「ゲーム脳」を指導材料にする教員もいるようです。しかし「ゲーム脳」は「ニセ科学」であると否定されています。「スマホ脳」が実際にあるのであれば、スマホが脳をハッキングしてうつ病を増加させていることが事実なら、ここまでの普及はないでしょう。60代の3分の1がスマホを使用する時代です。ネットやスマホ、デジタルゲームが脳認知機能を向上させるとの研究結果も出ています。(うつ病の対処方法が学べるゲームアプリがあるそうです。逆説的ですね。)

 「スマホのせいにする」ことは簡単です。スマホのアプリも商用に作られているのものは利潤を上げることが目的の一つです。だからと言って、スマホのアプリがスマホから離れないように人を縛り付けている、という考え方はあまりにも人間の持つ力を過小評価しているのではないでしょうか。

 アプリも玉石混交です。上記のようなものがあるかもしれません。それでも、アプリを設計する際には、設計者は「人が便利になる」「人が幸せになる」ことを思いながら設計しているのではないでしょうか。

「スマホに使われる」ではなく、「スマホを効果的に活用する」ためにはどうすればいいのかを、各家庭を中心に子供たちに適切に教える必要がありますね。