函館市立臼尻中学校ブログ   

2021-03-03

闇部活???

 某民法のドラマで取り上げられていた「闇部活」。調べてみると相当根が深い様子です。通常の練習が終わった後に、場所を変えて「自主練」の名目で、顧問も全部員も集まって夜遅くまで練習したり、朝6時からの自主的な練習を建前としている全員強制の「朝練」を行ったり、休養日にも自主練という名の「朝練」や「放課後練習」、正月三が日しかまともに休みがない・・・。顧問間で示し合わせて新たな大会を作り出し、練習時間を増やす等も行っているなど、生徒の健全な発育を阻害する、ほとんど休みなしの部活動も存在します。

 部活動ガイドラインは運動部だけでなく練習時間が増加しがちな吹奏楽部を含む文化系の部活動も含めてのものです。

 ガイドラインでは、平日の練習時間は2時間(当然事前準備や準備運動、後片付けの時間もこの中に含まれます。)、休日は3時間程度。

 休養日を土日のどちらかを含む週2日。

 ガイドラインを守ったうえで、質の高い練習を行い、全国大会レベルのチームを作り出す部活動もたくさんあります。練習時間の大小が質の向上につながらないのは明白です。たくさん時間をかければ強くなるのは幻想ですし、プロではないのに、プライベートの時間や学習時間、下手をすれば学校生活の時間すら奪う(学校行事より大会優先、という部活動も見たことがありますが・・・)部活動はもはや正常な教育活動とは言えません。

 「生徒のため」「部員のため」「部員が練習したいと言っているから」は生徒・部員のためにはなっていません。令和の時代の部活動は、生徒の心身の健全な発育と人権を最大限に配慮した上で行う必要があります。「闇部活」はみとめない、そんな学校であってほしいし、そんな学校をつくっていかなければなりません。