函館市立臼尻中学校ブログ   

2021-12-10

この限りない違和感は何だろう

 2年生の国語は山川方夫の「夏の葬列」。場面ごとに内容を確認していました。





 この作品は、一世代前の教科書では、夏の時期に扱うものでした。「夏のいくつかの瞬間」を感じることができる季節に学習していました。今回の教科書の改訂でこの時期に扱う教材になりました。冬に「夏の葬列」・・・限りない違和感を感じながらも文学作品なので、イメージできるよう授業を進めていく必要があります。

 「ゴムマリはヒロ子さんになった」・・・違いますね、「ヒロ子さんはゴムマリのようはずんで空中に浮いた」のです。「マリ子さんが・・・」・・・・登場人物が変わっていますよ。

「葬列」・・・野辺の送りって今はあまり見ることがなくなりましたね。

「アーケード」・・・知らない中学生が出てきたとは・・・。

 当然「疎開」もイメージできないでしょうし、「お饅頭」と聞いて「ほんとうのアンコの?」と聞き返す意味を捉えるのも難しいでしょうね。

 当たり前に感じているものが当たり前ではなくなっている、「昭和は遠くなりにけり」なんでしょうか。