函館市立臼尻中学校ブログ   

2021-01-19

家庭科の授業にお邪魔しました。

 1年生の家庭科は「必要な衣服を選択しよう」、学習課題は「既製服の表示について学ぼう」です。「既製服のサイズはどのように確認するか」という問いに対して、ハンガーに表示、服に貼ってあるラベル、襟の表示等を1年生は出していましたが、正解は「試着」です。「先生が欲しい答えを出さない1年生!」とNさんが元気よく話していましたが、それはそれで授業が盛り上がるのでいいのですよ。



 「タグに書かれている表示には、どんな情報が記されている?」について考えるために、自分の上着のタグを見ながら、表示されている情報を読み取っていました。



タグが日本語だけでなく、英語だったりハングルだったりするので読み解く力も必要ですね(「英語だから担任の先生(英語科)呼んでこないと」といった人がいましたが、自分で読めるようになるといいですね)。

スマホは悪か?その2

 災害がきっかけで作られたアプリ「LINE」は、学校現場で「SNSいじめ」を助長するアプリだと、アプリ名を出されて非難されることがありました。これはアプリ「LINE」が悪いのではなく、使用者が間違った使い方をしたことに原因があります。ある校長会が作成したポスターの「LINEいじめはやめよう」を見るたびに、「アプリ」が悪いのではなく「使う人」が悪いのだと考え、一方的な非難の言葉にやりきれない思いを抱えていたことを思い出します。もともと「LINE」は、「既読無視」をしていじめに使うためではなく、「既読」が安否確認になる、素晴らしい理念で作られたアプリです。「LINE」だけでなく、災害対策に作られたアプリはたくさんあります。

 また、学校現場で活用できそうな学習アプリやコミュニケーションアプリもたくさんあります。実際にテスト勉強や受験勉強でスマホを活用している中高生も少なからずいます。

 包丁は使い方を誤ったら人の命を奪うこともあります。でも、家事に必要な道具として家庭で普通に使われています。人にけがをさせるから、命を奪うことがあるからと、包丁そのものを非難することはあるでしょうか。「スマホ脳」などのスマホに対する考え方はこれと同じことではないでしょうか。

 要は、スマホを使用する人間がどう活用するか、です。

 今を生きる小中学生は「デジタルネイティブ」です。生まれた時から「デジタルガジェット」が身近にある世代です。それを道具として、生活を豊かにするため、有効に活用するための理念と方法を教えることが我々教師に求められているのではないでしょうか。文部科学省が推し進める「GIGAスクール構想」もこのためにあるのだと考えます。

「食事中にスマホを使うからスマホはダメ」ではなく、まずその前に食事時のマナーを適切に教育する必要がありますね。保護者の教育力に期待したいです。

雪です。

昨晩から深々と降り積もり、除雪車が入るほどの雪です。


 校舎前は除雪車が入っていることと用務員さんが雪かきをしていますが、中庭は写真のような状態です。

 そんな中でも生徒たちは元気に登校しています。玄関先で体温と体調の確認、手指の消毒をしてから校舎内に入ります。

天気予報では、最低気温と最高気温が同じのマイナス5度です。風邪をひかないようにね。

2021-01-18

体育の授業にお邪魔しました。

 1・2年生合同体育は引き続きバスケットボールです。最初はドリブルシュートの練習をしていました。ドリブルせずに思いっきり歩いている人がちらほらと。シュートに集中しすぎていましたね。



1on1の練習です。見本と体育教師と2年生男子が行いました。

体育教師の圧倒的なプレッシャーに負けず2年生男子頑張りました。



 貴重な体を動かす機会です。思いっきり楽しんでくださいね。授業後は手洗い・うがい・感染予防を忘れずに。

美術の授業にお邪魔しました。

 3年生の美術は「立体感のある平面構成」7時間目です。学習課題は「表現技法のルールを守って丁寧に作図しよう」「配色計画を立てて着彩しよう」です。すでに色をつけている生徒もいますが、色が入るとさらに作品の立体感が増していきます。







スマホは悪か?その1

 「スマホがうつ病を生み出している」、これだけを聞けば衝撃的ですが、果たして科学的根拠はあるのでしょうか。未だにデジタルゲームそのものを悪とする「ゲーム脳」を信じている人は少なからずいますし、学校現場でも「ゲーム脳」を指導材料にする教員もいるようです。しかし「ゲーム脳」は「ニセ科学」であると否定されています。「スマホ脳」が実際にあるのであれば、スマホが脳をハッキングしてうつ病を増加させていることが事実なら、ここまでの普及はないでしょう。60代の3分の1がスマホを使用する時代です。ネットやスマホ、デジタルゲームが脳認知機能を向上させるとの研究結果も出ています。(うつ病の対処方法が学べるゲームアプリがあるそうです。逆説的ですね。)

 「スマホのせいにする」ことは簡単です。スマホのアプリも商用に作られているのものは利潤を上げることが目的の一つです。だからと言って、スマホのアプリがスマホから離れないように人を縛り付けている、という考え方はあまりにも人間の持つ力を過小評価しているのではないでしょうか。

 アプリも玉石混交です。上記のようなものがあるかもしれません。それでも、アプリを設計する際には、設計者は「人が便利になる」「人が幸せになる」ことを思いながら設計しているのではないでしょうか。

「スマホに使われる」ではなく、「スマホを効果的に活用する」ためにはどうすればいいのかを、各家庭を中心に子供たちに適切に教える必要がありますね。

2021-01-15

「Cの頭文字で表す、3つの行動・アクション」

 令和3年仕事始めに当たっての北海道教育委員会教育長訓示が1月4日に出されました。その中で「Cの頭文字で表す、3つの行動・アクション」が示されました。本校としてどのように取り組んでいるか、取り組んでいくかについて考えました。


一つ目のアクションは、「Creation=創造性豊かに」

 学校現場では、「子供のために」と言いながらすべてを完ぺきにこなそうとするあまり、子供に向き合う時間が確保できない現状から、思い切った改革が必要です。我々教員が取り組むべきは「主体的・対話的で深い学び」の視点を踏まえた授業改善。そこで本校では、そのために必要なことは何かを熟議し、子供が自ら未来を切り拓く力を高めることができる、新たな学校を創造していきます。


二つ目のアクションは、「Chemical reaction=化学反応」

 教育は学校だけで行うものではありません。しかし、地域や家庭、教育行政等の学校への期待を受け、教職員のキャパシティを超えた業務を学校は引き受けてきました。疲弊した教職員が優れた教育を創り上げることは、本当に難しいです。プライベートを犠牲にして「子供のために」努力を重ねてきた教職員の皆さんには本当に頭が下がります。ただ、すでに限界を超えています。そこで本校では、学校運営協議会を中心に「家庭」「地域」「学校」が一体となって、「地域の子供は地域で育てる」を合い言葉に、地域総がかりでの教育の構築を目指します。「学校」「PTA」「地域」三者が一つになることで、思いもよらない「化学反応」が起きるはずです。また、そんな取組を支える教育行政の多大なバックアップも期待したいところです。


三つ目のアクションは、「Challenge=挑戦」

 課題は山積みですが、本校は一歩を踏み出しました。「子供のために」が本来の意味で使うことができるよう、教職員が時間とゆとりをしっかり享受し、子供に向き合い、優れた教育を提供できるよう、本校では一丸となって挑戦していきたいと考えています。